【買取実績】Platinum / 出雲 漆黒 竹林群虎図 18K
皆さん、こんにちは。
こちら、査定デスクです。
今回は過去にお買取したレアな買取商品、プラチナ万年筆の「出雲 漆黒 竹林群虎図」万年筆をご紹介します。
プラチナ万年筆
プラチナ万年筆は国産万年筆ブランドで、大正8年に岡山県での輸入万年筆販売から事業が始まりました。
その後自社の万年筆も立ち上げ、日本のブランドとして徐々に名を広げていきます。
戦時中には文房具だけでなく零戦の組み立ても担うほどの精度の高い技術力が魅力のブランドです。
高い技術力を活かしステンレスペン、セルロイドペンなど様々な素材の万年筆を作り上げています。
戦後ではGHQから輸入許可第一号の認可を受けるなど、まさに日本の文房具産業を牽引している老舗文房具メーカーです。
2019年には創業から100年を迎えました。
プラチナ万年筆はセルロイド万年筆が有名ですが、その技術力を活かしてエボナイト万年筆もラインナップしています。
出雲コレクション
プラチナ萬年筆の創業者中田俊一氏生誕の地でもある島根県は出雲の国とも呼ばれています。そんな生誕の地に由来して2010年に島根県出雲市の協力を得て実現したのがこの「出雲コレクション」です。
日本の神々が年に一度集まり、太古より祀られる場所である出雲をイメージした神秘的なデザインの万年筆が多数ラインナップされています。
当店では過去にも出雲シリーズを取り扱ったことがございます。(その際の記事はこちら。)
出雲 漆黒 竹林群虎図
今回紹介する「出雲 漆黒 竹林群虎図」はエボナイト素材に炭粉高蒔絵仕上げの技法でデザインされた高級感のある万年筆です。
エボナイトの表面に松煙(しょうえん)と呼ばれる炭粉(すみこ)を何重にも盛り上げて凹凸を作り、その立体感と表面の艶感で「群虎図」と呼ばれる障壁画を表現しています。
全長約156mmのボディの表面にはしっかりと虎と竹のデザインが描かれています。
炭粉を使用しているため表面はマットなブラックで、セルロイド万年筆とはまた一風変わった質感の万年筆です。
18Kのペン先は銀色にメッキされており、派手すぎないマットなブラックとの相性が抜群です。
竹炭のような木箱の入れ物がより高級な雰囲気を演出しており、贈り物としても大変喜ばれる一本です。
そんな日本を代表する万年筆ブランド、プラチナ万年筆が誇る「出雲 漆黒 竹林群虎図」を買取させていただきました。ありがとうございました。
(担当:板倉)