【買取実績】Platinum / プラチナ万年筆 #3776 センチュリーセルロイド金魚柄

皆さん、こんにちは。

こちら、査定デスクです。

今回は過去にお買取したレアな買取商品、プラチナ万年筆のセルロイド製万年筆をご紹介します。

プラチナ万年筆

プラチナ万年筆は国産万年筆ブランドで、大正8年に岡山県での輸入万年筆販売から始まりました。

大正13年に万年筆の製造販売を開始し、日本のブランドとして徐々に名を広げていきます。

高い製造技術力を持っており、戦時中には文房具だけでなく零戦の組み立てなども担っていました。

技術力を活かしステンレスペン、エボナイトペン、セルロイドペンなど様々な素材の万年筆を作り上げています。

戦後ではGHQから輸入許可第一号の認可を受けるなど、まさに日本の産業を牽引している国産万年筆ブランドです。

2019年に創業から100年となった老舗文房具メーカーです。

高い技術力で様々な万年筆を出しているプラチナ万年筆ですが、その中でもセルロイド万年筆は別格の高級感があります。

万年筆のボディ素材は金属やレジンのものが一般的で、セルロイドは製造に手間が掛かるため本数が少ない貴重な万年筆になります。

セルロイドとは象牙などの代替素材として作られた人類最初の人工樹脂です。

そんなセルロイド素材の特徴はなんと言っても見た目の美しさです。

セルロイドは本来無色で、染色されることによって様々な色味になります。

一本一本染色されるため同じモデルの万年筆でも一つとして同じ柄はなく、それぞれに違う表情を持つのがこのセルロイド製の万年筆の良さと言えます。

プラチナ万年筆の金魚柄はそんなセルロイドを活かしたデザインで作られています。

装飾品のような華やかな模様で、染色によって赤・白・金・ピンク・肌色がキラキラと混ざり合う非常に美しい万年筆です。

先程も書いたように、一本一本がオンリーワンの表情を持っている点も魅力的ですね。

光の当たり方によっても色の印象が異なります。

日本の良さを象徴するような金魚イメージのデザインがとても人気な１本です。

セルロイドは見た目だけでなく使い心地も高く、指に吸い付くような触り心地でしっかりと手にフィットして文字を書くことができます。

ペン先は大型14金が採用されており、文字をよく書くヘビーライターでも長く使える耐久性があります。

そんな日本を代表する万年筆ブランド、プラチナ万年筆が誇る「セルロイド　キンギョ」を買取させていただきました。ありがとうございました。

(担当：板倉)