【買取実績】Pelikan / ペリカン 万年筆 100 “ペリスケ” デモンストレーター
皆さん、こんにちは。
こちら、査定デスクです。
今回は過去にお買取したレアな買取実績ということで、Pelikan(ペリカン)の万年筆「100 “ペリスケ” デモンストレーター」をご紹介します。
Pelikan(ペリカン)社
Pelikan社はドイツに本社を置く高級万年筆メーカーです。
1838年にインク工場として設立されたのが始まりで、1929年より万年筆の販売を開始しました。
その後100年以上文房具メーカーとして万年筆の開発と販売を続けています。
当時はピストン式吸引機構の特許を持っており、時代の最先端を進む万年筆メーカーでした。
創業から180年以上続く老舗で、年代とともにペリカンのロゴや万年筆クリップの形状が変化していることから、歴史を感じることができる味わい深い万年筆ブランドです。
100 “ペリスケ” デモンストレーター
そんなPelikanの中でも珍しいタイプの万年筆がこの“ペリスケ”です。
“ペリスケ”はボディからキャップまで全てスケルトンで構成されており、中に入っているインクを確認することができます。
Pelikanが開発した歴史あるピストン吸引機構でインク吸引する様子が見えるため、万年筆好きの方やインク好きの方から人気の高いシリーズです。
元々はペリカンの吸引機構を説明するためのデモ用として開発されたと言われており、1992年に製品化されて一般販売されました。
この“ペリスケ”の珍しい点として、天冠部にトレードマークのペリカンロゴがないことです。
ペリカン万年筆を象徴するペリカン鳥の代わりにアスタリスクのマークが刻まれています。
このアスタリスクは製造年代によって本数が違っており、8本のものと4本のものがあります。
今回お買取させていただいたものは8本のアスタリスクです。
この8本のものは1992年に製造された初代の“ペリスケ”で、その後4本のアスタリスクが製造されるようになりました。
4本のものは1994年から販売されているため、初代の8本アスタリスクは約2年間のみ製造されたと考えられる非常にレアな万年筆です。
ペン先はスチール製ですが金メッキ加工がされており、スケルトンボディとゴールドのコンビネーションがとてもおしゃれなデザインです。商品全長約128mm、重量約13gと軽く、書き心地も十分な万年筆です。
そんなペリカンの万年筆と、インク吸引の両方を楽しむことができる「100 “ペリスケ” デモンストレーター」を買取させていただきました。ありがとうございました。
(担当:板倉)