【買取実績】デルタ 万年筆 ドルチェビータ をお買取りいたしました。
今回は過去にお買取したレアな商品の買取実績ということで、一時期廃業となっていたデルタの万年筆をご紹介いたします。
「『一時期』って何?今も廃業のままではなかったの?」と疑問を持たれたお方は是非、最後までお読み頂きますと幸いです。
デルタ ドルチェビータ
今回ご紹介いたしますのはこちら。デルタと言ったらまずはこちらを連想する方が多いのではないでしょうか。オレンジと黒のコントラストの美しい「ドルチェビータ」です。
美しく輝く情熱のオレンジの胴軸、繊細なキャップリングの浮彫、服を傷めないために特別に設計されたクリップ先端のローリングウィール(車輪)。
スーツの胸ポケットからすらりと取り出した瞬間に、皆このオレンジの煌めきの虜となることでしょう。
それではまずは、デルタの歴史からご紹介。
デルタとは……
デルタとは、1982年南イタリアのパレーテにて、チロ・マトローネ氏とニノ・マリノ氏の2名によって創業されました。1919年創設のアウロラなどと比べると、比較的新しいブランドと言えます。
デルタの歴史はこれから少々複雑な運命を辿りますので、創業者お二人の名前を憶えていて下さいね。
デルタは新しいブランドにもかかわらず、1994年にナポリで開催されたG7サミット(主要国首脳会議)の調印で公式に採用されるなど、確かな実績を積み上げ、そして数多のファンを獲得し続けました。
南イタリアに燦燦と降り注ぐ太陽を思わせるオレンジの胴軸だけでなく、キャップリングにも拘り、熟練の職人による繊細な浮彫も特徴的です。そして特筆すべきは、デルタが独自に開発したローリングウィール(車輪)クリップ。クリップの先端がローラー状になっており回転するため、他社製のものとは違い服を傷めない構造になっております。
画像:キャップの拡大写真。クリップの先端が丸く、ローラー状となっています。
胸ポケットに差し込んだ万年筆を取り出す際に、クリップの返しが引っ掛かりスーツを傷めないかとヒヤヒヤする紳士・淑女も多いかと存じますが、デルタのローリングウィールクリップなら安心ですね。
万年筆そのものだけの美しさだけでなく使用シーンまで考え尽くされた、美を追求するイタリアらしさが隅々まで盛り込まれている逸品です。
2018年 デルタ 廃業
その美しさから実用だけでなく、鑑賞用としても万年筆愛好家達の関心を集め続けたデルタ。しかしその輝かしい歴史は、2017年7月からの長期休業発表、そして2018年2月の廃業によって一旦幕を下ろされました。廃業の理由は一説には熟練した職人の人手不足とも、業績悪化とも噂されておりますが、明らかにはなっておりません。
廃業の同年2018年に創業者の一人、チロ・マトローネ氏の息子サルバトーレ・マトローネ氏によって「レオナルド・オフィチーナ・イタリアーナ」が創業されました。しかし、デザインは似ているもののデルタ製のメンテナンスに応じないスタンスを取り、多くのファンたちを落胆させました。
2022年 デルタ 復活!
その一方でもう一人の創業者であるニノ・マリノ氏は「マイオーラ」のデザイン監修を務めながらもデルタへの情熱を失わず、遂に2022年、デルタ復活を宣言。この喜ばしいニュースは世界中を駆け巡り、多くのファンを熱狂させました。
2022年はデルタ創業から丁度40周年に当たります。ニノ・マリノ氏は「デルタ アニバーサリー 1982-2022 ”39+1″」という世界でたった399本限定の特別なアニバーサリーモデルを発売。デザインは今回ご紹介したドルチェビータとは大きく異なるものの、ファン達はこぞって歓喜の声を上げ、瞬く間に売り切れました。
そして2022年12月。満を持してドルチェビータの販売を開始。あの美しいオレンジと黒のデルタが帰って来ました!
現在、「マイオーラ」、「ネットゥーノ」、「ニノ・マリノ」、そして「デルタ」ブランドを手掛けるニノ・マリノ氏。これからも氏の活躍から目が離せません!
(担当:速水)
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