【万年筆】油性の万年筆用インクってないの? 耐水性インクと注意点【お手入れ】
皆さんどうもこんにちは。
こちら、査定デスクです。
今回は買取関連ではなく、万年筆周りのお話をしていきたいと思います。
万年筆を使う上で悩みの耐水性。
ボールペンだと油性ってものがありますが、万年筆のインクって水に弱いですからね。
しかしですよ、それはインクの種類の話。実は水に強いインクも在るんです。
というわけで、今日はその辺のお話を一つ。
目次
万年筆における油性って? 耐水性のあるインクってないの?
万年筆を使用する際、あるいはこれから使う方でよく耳にするのが、
「万年筆って水性でしょ? 滲むし、濡れたら消えちゃうじゃん」
「履歴書書くのには万年筆って聞くけど、あれって意味ないよね、消えちゃうし」
……とね。
結論から言ってしまいますと、万年筆用の油性インクはないけど、滲みにくい顔料インクはあります。
消えにくいインクって何?どれを選べばいいの?
さて、じゃあ具体的に消えにくいインクというのは何よというと……
顔料インクというくくりのインクですね。
国内メーカーで言えば、
や、
このあたりですね。
しかしまあいきなりインクの名前を言ったところで…
「何がいいのよっ!」となりますよね。
大丈夫、お任せください。調べました。
インクは大きく分けて3種類
インクには大きく分けて3種類があるんです。
- 染料インク
- 顔料インク
- 古典インク
これらの内、水に強い耐水性のインクは「顔料インク」と「古典インク」です。
色々と語ればどんどん出てくるのですが、色々端折って簡単に説明すると、
染料インク……水に色を付けたもの。色んな色があるが水なので流れてしまう。
顔料インク……水の中にこまか~~~い、色の粒が浮いているもの。乾くと水だけ蒸発して、顔料が紙にくっつくので流れない
古典インク……染料インクに鉄と酸が入っていて、化学変化で色が残る。書いた色がだんだんと黒に近づいていく
と、こんな感じ。厳密に言うと違うのですけど、顔料インクと古典インクは細かいツブツブが入っているから水に強いとだけ考えていただければ結構です。はい。
もし水に負けないインクをお求めなら、顔料インクか古典インクを選んでみてください。
水に強いのは顔料インクと古典インク。しかし取り扱いは注意が必要
しかし注意!
最近のインクは進んでいますから、あまりそういうことはないのですが……
乾いても色の粒が残るのは、なにも紙面の話だけではありません。
ペン芯にも残ってしまうんです。
そのため顔料が詰まってしまうと書けなくなったりするので、細かなメンテナンスが必要なのです。
古典インクの場合は酸化しますから、ステンレス製のペン先が錆びてしまったりするんですね。
よく「ブルーブラックインクは万年筆を悪くする!」といっている方の理由は、こういう所にあったりします。
とにかく安いほうがいい!という方は、パイロットのブルーブラックインクを。
多少高くても品質の良いものを!という方は、セーラー万年筆の極黒をお買い求めください。
あと、インクの変化を楽しみたいなんて通な人は、プラチナのクラシックインクがオススメですねぇ。
個人的には、カートリッジよりもコンバーターで必要なときに必要なだけ使う、というのをおすすめしますね。
それでは、今日はこの辺で!
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