【パーカー】parker IMを分解してペン芯をじっくり見てみる。【万年筆】
どうも皆さん、こんにちは。
こちら、査定デスクです。
今回は分解記事でございます。
分解するのはパーカーの万年筆 IMですね。
こちらを分解して、ペン芯までじっくり見ていこうかなという所存でございます。
では、御用とお急ぎでない分解好きな方はどうぞお立ち会い。
パーカー IM について
まずはこちらが、パーカーIMでございます。
IMと書いて「アイエム」ですね。
パーカーのエントリーモデルで、お値段は6,000円と、かなり安めの商品です。
一万円を切る万年筆ですから、対象となるターゲットは新社会人といったルーキーになりますね。
今まで万年筆を使ったことのない人でも使いやすいようにと、ペン先はスチールで硬い書き味を持っています。
いざ、分解
こちらの商品、しっかりした作りで分解も極めて簡単です。
ペン先にセロテープをくっつけて引っ張る。これだけ。これで抜けないときはインクが固まっているので、一度水につけましょう。
ペン芯を見てみる。
そしてこちらが抜いてみたペン芯。じっくり見ていきましょう。
フィンは29枚
インクラインは2本。
ラインからあふれたインクと、首軸内部のインクがフィンに保持されるといった形式ですね。
万年筆のペン芯としてはよくできた構造です。特に悪い部分も見当たらないし、きちんと作られたペン芯ですね。
しかし、パーカーの万年筆は常々ある噂がつきまとってしまうんですねぇ。これについてのお話がちょっと面白いので一つ。
パーカーの万年筆は乾きやすい?
はい、こちらの見出しの通り、パーカーの万年筆は乾きやすいというお話がよく出るのですねぇ。
これはなぜかといいますと、パーカーの万年筆のキャップ部分。これにはたいていどの商品にも「穴」が空いているのですね。
プラチナのスリップシール機構とは真逆で、いうなればキャップを付けていようといまいと、常に外気にペン先が触れている状態なわけです。
それで、インク内の水分が蒸発して逃げていってしまい、しばらく放っておくと書けなくなる、なんて言われたりします。
じゃあ、なんでそんな穴を開けているのよっていう話になるんですが、公式発表はされていないんですよ。そのためいくつか説があるのでご紹介。
カートリッジ販売戦略
これはインクをわざと蒸発させて消費を早くして、インクをたくさん買わせよう作戦を企んでいるという説。
誤飲時気道確保説
これは子供がもし万年筆のキャップを誤って飲んでしまったとき、キャップに穴があいていれば呼吸をすることができるため!という説。
結露防止説
キャップを密封した状態で飛行機に乗ってしまうと、飛行機が上昇したとき、キャップ内部と外部との気圧の差でペン先に結露が生じてしまい、ペン先をサビさせたり、インクが飛び出たり、カビが生えるのを防ぐため、とする説。
と、このように色々言われているんですねぇ。
個人的には3つ目の結露防止説が一番濃厚かなぁという気がしています。
カートリッジ販売戦略にしたって、外気に触れて蒸発し続けてしまうとしても、カートリッジはひとつあたりせいぜいが500円程度。いくらたくさん買ってくれるからと言ってそのためにわざわざそんな手の込んだ細工をするかというと微妙ですし。
誤飲時気道確保にしても、いやいや、そんな小さな穴じゃ呼吸なんかできないでしょというのが率直なところ。アメリカの企業ですからね、電子レンジと猫の訴訟ジョークみたいなものかなと思います。
まあ、こういう考察は色々あるとちょっとおもしろいと思う筆者なのでした。
パーカーIMも万年筆としてはとてもいいモデルなので、エントリーモデルとして購入された方は、ぜひキャップの穴を塞ぐなどして使ってみてください。
では、今回は簡単ですがここまで。
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