【montblanc】「このモンブラン、偽物!?」中古市場における万年筆事情【万年筆】
どうも皆さん、こんにちは。
こちら、査定デスクです。
今回はモンブランの偽物についてのお話。
とはいっても、偽物の見分け方!みたいな記事ではないです。
それを書いてしまうと、偽物業者が「はい、ここに書いてあるとーり! ね! キャップのここのとこがこうでしょ!? ハイだからこれ本物! ハイ大丈夫!」
と謎のゴリ押し理論を展開して偽物商品を大量に作ってしまうのでね……。
今回は「手に入れたものが本物とちょっと違う…? 偽物だ!」となる前に。
そもそも中古の万年筆にはこういう事情があるんですよーっていうのをお話しして、
その上で本物を手に入れる方法をお伝えいたしましょう。
では、御用とお急ぎでない万年筆好きな方はどうぞお立ち会い。
目次
公式ショップと仕様が違うからと言って、偽物だとは限らない。
はい、まずはこちら。
モンブラン製のボールペンや万年筆で偽物が多い! というのはよく聞く話かと思います。
それでヤフオクとかメルカリで手に入れた商品をよく見ると……。
「ん? モンブランの公式ブティックと仕様がぜんぜん違うぞ? こ、これ本物なのか!?」と不安になることって結構ありますね。
実際そんな声も多く伺います。
もちろん粗悪な偽物だというパターンはありますが、最近のスーパーコピーブランドは素人目ではわからないほど精巧に作ってあるので、基本的にすぐバレるようなことはしていません。
「え!? でもこれ、ほら、ここんところ違うよ!?」っていう不安もありますよね?
なのでまずはそのあたりを解消していきましょう。
主な理由は2つです。
理由1…マイナーチェンジ
まず、モンブランに限った話ではないのですが、メーカー製品って年代によってびみょ~~~に仕様が変わったりするんですね。
生産ラインの変更だとか、原料価格の変動だとか、管理・指揮系統の変遷だとか、そういう変化に伴ったチェンジがあるんです。
いわゆる微妙で軽微な変化、マイナーチェンジです。
基本的にはちょっとだけ変わったりして、見た目や大きさ、重さはそのままだったら大した問題は起きないんです。
機能的にはそのちょっとが大きな変化なんですけどね。
モンブランでいえば、マイスターシュテュックno.149
このモデル一つとっても、時代によってかなり細かなパーツの違いが存在しています。
現行品と見た目が違う理由の一つはここ。
このマイナーチェンジについては、他に詳しくまとめてらっしゃる方もいらっしゃるので、ぜひ参考にしてみてください。
MONTBLANC MEISTERSTUCK No149 年代別デフォルト比較表
理由2…ニコイチ修理(共食い整備)
2つ目の理由としてはこちら。ニコイチ修理です。
正直な話、万年筆という道具は構造そのものはそこまで複雑なものではないんです。
当然電子部品が組み込まれているわけではありませんし、物理法則の世界。
なので、極論、単純に分解して組み上げるだけなら、ちょっと手先が器用な人なら誰でもできるんですね。
そこで、万年筆好きな方で自分の持ってるペンに壊れている部分があるとすると、
「むむむ、何やら壊れているぞ? いやでも、ここのパーツを取り替えればまだまだ使えるな。よし、同じモデルのジャンク品で大丈夫なやつを探そう!」
といって、年代の違う商品を組み上げて一つの商品にするといった、ニコイチ修理が発生します。
ニコイチ修理自体は別に悪いことじゃないですね。むしろ使用できるパーツが有るなら使用して、少しでも長く使えるほうが道具としていいんじゃないかと私は思います。
ああ、それで話を戻すと、こういったニコイチ修理は「もう一度使えること」が主眼に置かれているので「すべて同じ年代のパーツかどうか」は重要じゃないんですよね。
ですので、理由2つ目は、こういったニコイチ修理されている可能性があるため、中古品で手に入れた万年筆にはちぐはぐなものも見られると、そういうわけです。
じゃあ本物を手に入れるには?
じゃあ本物を手に入れるにはどうしたらいいのよ! ってなりますよね?
それはもちろん、公式ブティックでご購入いただくのが最も確実な方法ですが、
そうなると「限定品」ですとか「安く手に入れたい」という目的が失われてしまいます。
ですので、気を付けるポイントと解決方法は次の3つ。
ボールペンやシャープペンは怪しいと思え
まず、偽物業者が手を出しやすいのはボールペンやシャープペンです。特にボールペンは万年筆と違って生産が行いやすく、細かな調整を必要としません。
なんなら、「純正リフィルが入って」「芯が出せるようにしておけばいい」のですからね。
限定品・数十万円以上する高級品
限定品は流通量が少なく、そもそも偽物かどうかバレる確率というのが低いです。そして、ものによっては新品で1千万円とかしますから。
単純な話、バレるかどうかの博打を打ってもそれだけリターンが大きいと、法定遵守のマインドがない会社はやってしまうんですよ。
逆に、1万そこらの商品で偽物を作ったとしても、判明したときのリスクのほうが高いから殆ど行われないんですね。
中古品の購入は許可を受けた業者にする
最後に、古物営業法という許可をキチンととった業者から買うというのを徹底すれば騙されることはないはずです。
私達もそうですが、基本的に各社自社基準で厳密に真贋判定を行っていますから、そこを通した商品であればひとまず安心というわけですね。
今回はつらつらとモンブランの中古品にまつわる話について書いていきました。
というわけで、今回はここまで。
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