【万年筆】60年来の長寿万年筆。Parker45を分解してみた!【分解】
どうも皆さん。こんにちは。
こちら、査定デスクです。前回に引き続き今回は分解記事です。
今回はパーカーのレトロ万年筆。parker45です!
たくさんの方が入手し、リーズナブルな値段と優れた構造。ちょっとした注意点がある商品です。
ぜひぜひ、今回は分解を通して、その素晴らしさを語っていこうかと思います!
では、御用とお急ぎでない方は、どうぞお立ち会い!
Parker 45
まずは商品としての紹介から。こちらはParker45。もしくは単純に「no.45」とでも呼ぶべきでしょうか。
1960年に販売が開始され2007年に生産が終了したものの、その登場からは60年以上が経ちます。半世紀以上も使われてきたおじいちゃん万年筆ですから、まだまだ若いもんには負けないベテラン感があります。
実は、ナンバーの大きい「パーカー61」よりも後に生産された製品。本来ですとParker65となるはずだったんですが、時はカートリッジが開発された頃。
今まで度々、「いちいちボトルインクに突っ込んでインク吸うの面倒だからなんとかしたいなぁ」と人々を悩ませていた時にカートリッジインクが出たものだから話題になりました。それで……
「Hey! 見てくれよジョージ! この新しいペン。このちっこいのを後ろに差し替えるだけでいいんだぜ!」
「OH! なんてこった! こいつぁコルト45リボルバーみてぇじゃねえか!」
というわけで、カートリッジがまるでリボルバー拳銃の弾込めにそっくりだったことから、パーカー45となったのです。
いざや分解
分解の方法は~…今回はなんと道具は要りません。全て手作業でできます。
まずはこんなふうに持ってペン先の先端の、クチバシみたいな黒いパーツをくるくるくるーっと反時計回りに回していきます。
で、こんなふうになったら引き抜いて……
さっきのクチバシパーツを今度は……
下に引き下げます。後は抜くだけ。
ペン芯構造
はい、というわけで分解できたので見ていきましょう。
なんとこのparker45、ペン芯にフィンがありません! それもそのはず、フィンの機能は首軸の方に持たせてあるんですね。
インクラインはまずインクタンクから一本。その後しばらく進んで途切れると、首軸内に溜まったインクを2本のラインでペン先へと運んでいきます。
裏側はこんな感じ。
結構太い吸入ラインが引かれております。
カクノなんかと同じで、この万年筆はペン先とペン芯にストッパーが設けられていて、ピッタリと挟むことができるのです。
カスタム万年筆の走り。それがParker45
というわけで、色々見てきました。
Parker45は当時の万年筆としては画期的で、ペン先部分の取り外し、変更が簡単だったんですね。今でいうとペリカンのスーベレーンのペン先ユニットみたいな。
これのおかげで、同じ万年筆を何本も買わずにペン先だけ買ったり、ペン先だけ安いのにしてもらって譲り受けたりだとか、あるいはカスタマイズしてこだわりの一本にしていく等のバリエーションが楽しめました。
インク吸入方式もそれまで固定化されていたものを自由に変えられましたから、カスタム万年筆の走りと言えるかもしれません。
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