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【万年筆】この名入れ、どうやって除去しよう……ネームのとり方を見定める方法【名入れ】

どうもみなさんこんにちは。こちら、査定デスクです

本日は万年筆のネームについてです。具体的に消す方法まではお伝えできないのですが、そのヒントまでは書いていってみようかと思います。
といっても全く大したことではないので、あまり期待しすぎないでいただけると有り難いです。

では、御用とお急ぎでない方は是非ご覧くださいませ。

そもそもネームとは? 名入れとは?

そもそも、万年筆の「ネーム」とは、つまり「名入れ」のことです。

万年筆やボールペンの側面にプレゼントを贈る相手の名前を入れるという文化ですね。もらった人は嬉しいそうですよ。あたしゃひねくれものなんで好きじゃないですが。

まあ、筆者の好みはさておき、もらった時は嬉しくても、何らかの事情で手放さなければならない時にコレが大きな足かせになるんですよ。

メルカリやヤフオクで出したり、買取店に売るにしても新しい人が前の人の名入れがあったらちょっと嫌ですからね。スズキさんが「tanaka」って名前の入っているモノを持っていたらおかしいでしょう?

そういうわけで結構な人が実は消したいと思っている名入れ。コレを消す方法はいくつか存在します。

ネームを消す方法は、ネームのタイプを見極めるべし

まず大きなポイントとして、そのネームがどういったものなのかを見極める必要があります。ネームというのは色々ありますが、大きく分けて次の2つです。

A:プリントタイプ

まずはプリントタイプ。
これは、万年筆の上にプリンターで塗料を”乗せて”いる状態ですね。
この場合は上に乗っかった塗料を削っていき、下地を覗かせるという方法が必要です。

B:彫刻タイプ

続いてこちらは彫刻タイプ。
手作業にしろ、レーザーにしろ、万年筆本体に文字を彫り込んでいくというものになります。

万年筆の表面が削られているわけですから、その部分を何かで埋めて均すか、あるいはその周りの土手を削って同じ高さにするかのどちらかということになります。

万年筆の素材も重要

さらに大事なのは万年筆やボールペンなど、そもそもネームが施されている部分の素材です。

多くの万年筆は樹脂で作られていますから、この場合はまだ楽です。プラスチック系の万年筆はそのボディの色が成型色(プラスチックそのものにつけられた色)であることが多いので、削って新しい面を出せばきれいな面が出てくるのです。
名入れが見えなくなるまで削る。それで、そのままその面を鏡面仕上げしてピカピカにする。とこんな感じ。

ただし、注意があり、樹脂というのは壊れやすいもの。磨きすぎたり削りすぎれば、当然壊れる可能性があります。

問題なのが金属軸の場合。金属というのはプラスチックのように成型色であることは有りませんから、カヴェコのブラススポーツのような金属の素材を全面に出したペンでもなければ削れません。基本的には後からラッカー塗料を塗って鏡面仕上げする必要があります。

更に問題なのは金属軸への名入れは、基本的に深く彫り込んでいる場合が多く、そこを削って均すのは至難の業。この場合は同じ素材で穴を埋めて、表面を塗装しなければなりません。
アルミならともかく、多くの万年筆で使用される真鍮などは特殊な炉が必要で、とてもじゃないけれど個人の家でできることなんてないんですよね。

ネームを消せる可能性があるのは樹脂軸の場合。

というわけで、以上のことを踏まえると、基本的にそもそもネームを消すまでの手順をざっくりと示すと

  • まず樹脂軸であること。
  • プリントタイプは上から慎重に。彫刻タイプは周りを削るか、埋めてから均すかする。
  • どちらもコンパウンドで鏡面仕上げをして仕上げる。

簡単に書いてしまうとこんな感じ。樹脂軸をコンパウンドするなら、プラモデルの塗装などを本格的にやったことの有る人ならできるかもしれません。

しかし、わかったとおり、基本的にネーム入れを消す作業というのは手間暇とリスクを多く伴います。
一回入れてしまったネームを取ることは素人では難しいので、大人しく業者を頼るのがいい手かもしれません。では、今日はここまで!

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