【万年筆】万年筆にアルコールは使ってはいけないという理由【清掃】
どうもみなさん、こんにちは。
こちら、査定デスクです。東京五輪は終わりましたが、新型コロナウィルスへの心配はまだまだ続きますね。
そういった中、もうさほど珍しくもなくなってしまった存在が、消毒用アルコールスプレー。
手で押すタイプ、消臭スプレーみたいなタイプ、脚で踏むやつとか色々ありますけれど……これで万年筆を拭くと、なんとなくきれいになった感じがしますよね?
しかしそれ、実は万年筆の寿命を縮めているかも……。
というわけで、御用とお急ぎでない方は是非ご覧くださいませ。
消毒に便利なアルコールスプレーは、万年筆の毒!?
にわかには信じがたいですよね。どうしてあのアルコールが万年筆に駄目なのか。
そんなの知らなくて、今まで平気な顔で拭いちゃってたよ!という人もいるかと思います。
ですけど、まぁ安心してください。ちょっとかかったくらいじゃ基本的に何の問題も有りませんから。
しかし何度も何度もこすっていると、果たしてそうも言っていられなくなるのです。
じゃあなんで危ないのかと言うと、万年筆に使われている樹脂。プラスチックとアルコールの化学反応が問題なんです。
万年筆で主に使われている樹脂
しかし、こう思う方もいらっしゃるでしょう。
「プラスチックとアルコールで化学反応? いやいやいやいや、だってアルコールの容器がプラスチックじゃないか。なんで万年筆に反応するんだ」と。
これはですね、詳しくはこちらの表をご覧ください。
こんなふうに、一口にプラスチックといっても、それは様々な種類があるんですね。
その中で、万年筆に主に使われている樹脂はというと、「セーラー・パイロット」はPMMA樹脂(アクリル樹脂)というものです。
おもちゃやプラスチック食器にもよく使われている樹脂ですね。コレはアルコールに反応して少し異臭を放つようになり、場合によっては割れてしまうこともあります。
一方でプラチナ万年筆はというと、こちらはAS樹脂というものを使用しており、繰り返しつけると白くなってしまいます。
こんなふうに、日本国内大手3社のものだけ見ても、基本的に万年筆に用いられる樹脂は加工がしやすく上質な製品を作れる代わりに、アルコールに弱いという特性を持っているんです。
それ以外にも昔よく使われていたエボナイトは変色し、セルロイドは白化し、問題ないのはベークライトというフェノール樹脂くらいなものなんですよ。
まあ、とはいえ触れたそばからズブズブと溶けていってしまうというわけではないのですが、いずれにしてもあまり良いことは待っていないので、できるだけやめましょうといったところですね。
万年筆の掃除は水やぬるま湯で
というわけで、今回は万年筆のプラスチックや樹脂はアルコールに弱いという話でした。
お掃除する際には水やぬるま湯を使用しましょう。
けれど、エボナイトは、わずか50度近いお湯ですら変色したりするのでなるべく水でお手入れしましょう。
ではでは、今回はここまで!
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