複数見積もりの壁 不適切見積もりの回避方法と、精度の高い見積依頼のやり方。
どうもみなさんこんにちは! こちら、査定デスクです。
今回は、質屋さん、ブランド買取店の上手な使い方をお伝えいたしましょう。
当ブログでは「多数の業者さんでお見積もりをしましょう」ということを再三にわたって記載してきました。基本的にそのスタンスは変わりません。
そしてこのブログのとおりに多数のお店にお見積もりに出していただいたお客様は、ある壁にぶち当たってしまいます。
それはいったい何なのか、そしてその壁はいかにして回避することができるのか。今日はそのあたりのお話をします。
大したお話ではありません、聞いてしまえば「なんだそんなこと」とはなるでしょう。
しかし、必ず、あなたの役に立つはずです。
御用とお急ぎでない方はお立会い、お急ぎの方は、記事最下部の「まとめ」をぜひご覧ください。
では、始まり始まり。
1.複数見積もりを行った人が当たる壁とは
宅配・実店舗、それらに限らず、世の中には買取店さんや質屋さんというものが多数存在します。
「なんでも買い取ります」「なんでもお任せください」「大量買取、高額査定」そんなキャッチコピーも多数存在しますね。
それが嘘を言っている、なんてことはありません。お客様に嘘をつく、それは店舗や企業としては致命的な「信頼を失う」ということにつながります。
ですから嘘はつかない。
嘘にはならない、絶妙な言い回しをしてきます。
ここはひとつ、相手の立場に立って考えてみましょう。
皆さんが買取業者だとします。そこにある時、こんなお客様がいらっしゃいました。
「この万年筆を買ってほしい。複数の業者に依頼をかけているから、そこで一番高いところに売ろうと思っている」
そこで自社の査定基準、相場の価格を調べ、そして他社で公開されている情報をもとにお値段をつけていくと、どうしても少し価格で負けてしまいました
しかし、お客様は高いところでないと売ってくれない。するとこういう心理が働いてしまいます。
(お、これ……多分中古品として傷はついているよな。高い価格だけつけて実際に届いたときに少し下の価格で提示してもいいかもしれない。よしここは、ちょっと無理して高めの価格を出すだけ出そう。)
そしてこう言います。
「当店では最高で〇〇円となります」
これ、わかりますか?
そう、ここ
「当店では【最高で】〇〇円となります」
一番高い額を提示してくるんです。
買取店や質屋さんで満足できない人が出てくる一定の理由はここなんです。
実際の価格よりもやや高い価格を見越して最高金額として出してくる、これなんです。
「そんなの詐欺じゃないか!」
と思うかもしれませんが、本来はこの伝え方は何ら問題ないんです。
例えば「新品未使用で、まったく傷のない状態ですと、最高で〇〇円ですよ」と伝えれば、「多少はこの金額よりも下がるんだろうなぁ」ってお客様は予想できますし、何ら問題はありませんよね?
ただ世の中には、この金額の前に伝える条件も「こんなの言わなくっても、わかるよね?」という「言ってないけど、そこはまあ空気読んで」的な感じで隠れ蓑にしてずるい伝え方をする業者さんがいるんです。
それで送ってしまったが最後。
実際にはかなり低い金額を伝えられ、結局「まあ要らないものだったし、少なくてもお金になるんだったらいいか」とか、「まあこんなもんか、勉強代かな」とかいって売ってしまう。
そうして売られた商品はどうなるか?
ろくに整備もされないまま、無責任な説明文でジャンク品として売られ、売れなければ捨てられていってしまうんです。
筆者はそういうのが一番悲しいので、今からこうして対処法をお伝えするわけです。
2.対処法はあります。
これは買取や質入れをするにあたってどうあってもついて回る問題です。その方がお店ってのは儲かるし、法律には触れていないわけですから、法的問題がなければやる人はやってしまいます。
じゃあどうやって回避するか?
ご安心ください、凄ーく簡単です。それは……
最低金額・条件を聞いてみる。
これです。
最低金額を聞く。これはかなり効くんです。
言うなれば保険ですね。
「これいくらですか?」
「はーい、最高で〇〇円ですねー」(しめしめ、ほんとは二千円だけどこれで売ってくれるやろ!)
「あ、なるほどね。〇〇円ね。で、最低はいくら?」
「……え?」
「だから、最低はいくらなの? 最低でもいくらで買い取れるの? それを確認したいんです」
「えーっと……▽▽、円です」
「本当にその金額? これって結構傷ついてるんだけど、その金額で買い取れるの? 確認したいんです」
「……は、はい。その状態ですと、この金額で、買え、ます」(くっそー! 約束しちゃったぁー!)
とね。
こうしておけば、ひとまず最高金額だけ押さえておいて、実際には安く買い取ろうという業者は回避できます。
大切なのは最高金額じゃ、ありません。
見積もりで最も重要なのは、「最低金額とその条件」なのです。
3.大切なのは正確性とピント
しかし、これではまだ不十分です。
次の点は特に宅配買取で重要なポイントです。
まあそもそも、対面の買取は業者さんも相手が何店舗もまわれないことをわかっているので、少し低めの価格を出したりってこともあるんですが……
ああ、話を戻しますと、宅配買取だとよく「商品の写真を見せてください」「写真がないとわかりません」みたいな返答をされることがあります。
※本気でこのまんま「写真がないとわかりません」なんて言い方をしている業者さんはその時点でちょっとアウトにした方がいいかもしれませんが。
その結果送る写真、これが不鮮明だと相手にスキを与えてしまいます。
いざ届いたものを見たときに、
「写真にはこんな傷ありませんでしたよね?」と言われてしまうのですから。
もちろん自分で見てわかる傷を隠して置いたり、わざと見えなくしたら駄目ですけどね?
悪徳業者にとってはここも難癖をつけるポイントになるんです。
そうは言っても写真を撮ろうとすると手が震えてブレちゃうんだよ、という人は大丈夫。
世の中には便利なものがあるので、「スマートフォン用の三脚」などでスマートフォンやデジカメを固定します。
これで手ブレはだいぶ抑えられます。
ピントについては使用するデバイスによって異なりますので何とも言えませんが、
- 商品全体の写真
- 気になる傷、一番ひどい傷
この二つを撮影して、注意書きとして記載しておけばオッケー。
これだけで、難癖をつけてくる悪徳業者はだいぶ減らせるはずです。
大切なのは、ピントを合わせ、正確な写真を撮ることでより正確な見積もりを見て判断するということです。
4.まとめ
以上となります。長々と書いてしまいましたが、まとめると
- 一見した買取価格に騙されない。
- 最低価格と、各買取価格の条件を確認する。
- 見積もりの条件確認はしつこい位がいい。
- 見積もり写真は丁寧かつ正確に撮影、その上の見積金額で比べる。
と、こんなところですね。
皆さんも買取りを頼むとき、相見積もりをするのなら、この辺りを気にしてみてください。
では、今回はここまで!
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