【montblanc】二桁シリーズの分解洗浄【吸入機構】
どうもみなさん、こんにちは!
こちら査定デスクです!
今回はモンブランの2桁シリーズを分解・洗浄していこうかと思います。
御用とお急ぎでなければお立ち会い。
二桁シリーズのヴィンテージモンブラン
というわけで、今回はこちらの商品ですね。
もう見るからにインクがこびりついております。
キャップ内は綿棒で掃除をするとして、ひとまずこれは首軸をきれいにしないとですねぇ。
というわけで首軸を外してみました。
実はこれは意外と簡単に取れます。
ちょっと取るのに苦労しそうなときっていうのは、あったかめのお湯につけてください。大体ですが、温度は70度前後ですかね。
それで緩くなったらくるくるとまわしてとります。
これで首軸を掃除してめでたし……と、行きたいところですがこれがそうもいかないんですな。
ここを注目。
吸入機構が動かない……分解して洗浄と修理!
はい、これ。わかりますかね。
軸内部のピストンが既に限界点まで来ています。一番押し出されている状態。
いや、そんなの普通なんじゃないの?って思うでしょ? こっちを見てください。
この後ろの尻軸パーツを回すことでピストンが押し出されるんですけど、通常時と比べて明らかに回り足りてない。本来であればここには数ミリの間が空くはずなんです。
これは何かのタイミングで、前に引き出されすぎたか、内部で回りすぎてパーツがうまくかみ合ってないんですね。
というわけで、これも分解します。
ポイントはここですね。軸ってのは外側の黒いパーツと、中のスケルトンパーツ。そんで内部を上下するピストン機構で成り立っています。ざっくりいうとですが。
そんで、今回はこの内側のスケルトンパーツだけを回して引き抜くのが目的です。
たいていは接着剤でくっついている状態なので、これをあっためてゆる~くして取ります。
反時計回りにくるくると取っていくと……
こうなります。まあ、スケルトンパーツにインクがたまっているのは予想通りとして、やはり、内部のピストン吸入パーツが壊れておりました。
この下側のギザギザしたパーツがピストンパーツの中で回ることで、ボルトとナットのようにピストンが上下に移動します。
で、今回はそのボルトのほうが一番後ろのパーツから抜け落ちていたことが問題。
本来はこれを直しちゃうのがベストなんですが、たまたまジャンク品としてパーツ取りしていた尻軸ぱーうtがあったので、それと入れ替えます。
掃除してくみ上げると、こんな感じですね。
今度はこっちの、首軸のほうを直していきます。
といっても、やることは前回と同じですが。
まずは、ペン先とペン芯を首軸の中から引き抜きます。
大まかな汚れを取ったら、ペン芯を抑えながら、セロテープ等でペン先を抑えて慎重に引き抜きます。まっすぐにね。
それで全体の汚れを落としてもう一度くみ上げれば……。
無事くみ上げてその結果は?
と、いうわけで無事書けるように修理完了です。
2桁シリーズ、3桁シリーズは流通量も多く、比較的修理も行いやすいのがいいですね。
では、今回はここまで!
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