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【筆記具お手入れ】パイロットの万年筆 「コクーン COCOON」 を、ばらしてみた【分解・改造】

どうもみなさん、こんにちは!

こちら、査定デスクです。

 

さて今回は、買い取りした商品の中でも、カスタマイズ・分解が比較的容易なペンがございましたので、
禁断の分解をしていきたいと思います。

 

比較的安価なペンなので、万年筆の分解を楽しみたいという人にもスタートにはお勧めの1本ですよ~。

【筆記具お手入れ】パイロット 万年筆 コクーン

さて、今回分解されてしまうのはこちらの商品。
パイロットの近未来テイストな万年筆「コクーン」ですね。

つるんとした流線型。手にフィットする滑らかさが売りのコクーンです。
パイロットさんから現在定価で3000円+税で販売されているこちらの商品ですが、
実は、筆者が分解したり楽しんだりするのにおすすめしたい一本なのですね。

 

ただし!ここから先に進むにあたって、ご注意です。

基本的に、万年筆の分解なんていうのは、専門的な道具や調整が必要なものです。
分解・改造を施すとメーカー保証が受けられなくなる可能性があります他、
最悪の場合壊れて使えなくなる可能性もあります。ですので基本的に、自己責任でお願いします!
当店ではこれらの分解に伴う損失に対して一切の責任や保証は致しませんので、ご注意ください。

とまぁ、当たり前の注意書きを挟んだところで、進んでいきます~。

まずはこちらが、通常の分解する前の書いた文字ですね。
書き文字ではスチールペンと書いてしまっていますが、正確には特殊合金ペン先。
まぁ、金ペンではないということだけ把握しておいていただければさほど問題はないかと……。

ともあれ、金ペンのようなフニャフニャっとした柔らかさはないものの、なかなか滑らかに書けるペン先です。

けっこう格安万年筆やスチールペン先万年筆だと、ガリガリ、キシキシとした引っかかるペン先に当たることもありますが、
ここはさすがの「書けばなるほど♪パイロット♪パイロット♪」というところですね。(このCM分かる人いるのかな……

 

さてさて、本題の分解ですねぇ。
まずは分解の前にペンを洗浄しておきましょう。余ったインクがあればこのようにボトルインクに戻して……。
カートリッジの場合は諦めて捨ててしまいましょう。

で、ペン先を水につけて洗浄します。30~40℃のぬるま湯でもオッケー。75℃以上の熱湯はやめておいたほうがいいですね。
こういう時に洗浄にも使いやすいので、筆者はカートリッジよりもコンバータ推しです。
カメラの清掃に使うブロアーでもいいですね。
ラグビーボールに管がついているような形のシュポシュポですね。

←コレです。
100円均一ショップにも売っていたりするときもあるのでそれを買ってもいいですね。
ただインクで汚れるので洗浄専用にはなりますが。

さてさて、話を戻すとインクを抜いて洗浄も終えたら、ティッシュ等でペン先の水を拭き取ります。

そこでそのまま!
ペン先とペン芯をしっかりと掴んでぐっと引き抜く。
この時のコツが、ペン先の先端ではなく、ペン先の穴のすぐ下のあたりをつまむこと。
さきっぽだといくら丈夫なペン先とはいえ力が入りすぎれば曲がってしまいます。
あとは、ペンチを使うよりもティッシュやガーゼと手のほうがいいです。
力が入りすぎない他、濡れたティッシュやガーゼが程よくグリップになりキズもつきにくいので。

で、きゅぽんっと。

ね、簡単でしょ?
大抵はすぐに抜けます。
もしこれで抜けないようなら、奥でインクが固まっている可能性もあるので、
根気よく「水につけて、インクを溶かして抜いて、拭いて~、また水につけて~」と続けましょう。

はい、こちらがコクーンを分解した姿です。
これがおすすめする理由にも鳴るのですが、パーツ数が非常に少ないのですね。
だから細かいパーツをなくすっていうことも少ないし、
構造も比較的単純で、パーツもそこそこ大きいから壊しにくいのです。
仮に壊してしまったとしても新品で3千円、中古商品でさらに安いことを考えるとリスクも比較的低い点も挙げられます。

さてさて、分解してから気になるのはしっかり元の鞘に戻るのかというところ。

ということで組み上げていきまーす。

コクーンのペン芯はこれもまた親切なことに、ペン先が収まるための窪みが設けられています。
ここにペン先をしっかりとあわせて、首軸パーツに差し込みます。

この画像くらいまで差し込めばオーケーです。

この工程の後に書いた文字がこちら。とくに書き味は変わりません。
無事分解から再組立まで大成功です。


さてさて、長い記事を読んでいただき、ありがとうございます。

コクーンのおすすめポイントは、改めてまとめますとこんな感じです。

  • お値段がお手頃(3千円程)
  • ペン先が金でないため比較的丈夫。
  • パーツ数が少ない。
  • ペン先合わせが簡単。

昔の万年筆だとペン芯の窪みなんかはなくって、しっかりと前から見た時にペン先の割れ目がペン芯の中央に来るように合わせないといけないのですが、先ほどのようにペン芯の構造上その難しさもないのです。

あと、金のペン先だと指で摘んだ時に潰してしまったり削ってしまったり最悪折ってしまったりと、扱いに慣れていないと痛い目を見ます。
それでもスチールや合金系のペン先もある点を超えるときつく曲がってしまうのですけどね。(曲がっちゃった時は金ペンよりも戻すのが大変です。まず戻りません。)

もちろん分解と組み上げはしないほうがいいのですが、それでも楽しみたい人向けの記事でした。
文字が書けなくなったりした時にはご活用ください。

 

では、今回はここまで!

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