【買取実績】Pelikan / ペリカン トレド M910 レッド M
皆さん、こんにちは。
こちら、査定デスクです。
今回は過去にお買取したレアな買取商品、Pelikan(ペリカン)の限定万年筆「トレド M910 レッドM」をご紹介します。
Pelikan(ペリカン)社 トレド
Pelikan社は100年以上愛されるドイツの万年筆ブランドです。
そんなペリカン社が2007年に限定で生産したのが今回紹介する「トレドM910レッド」です。
トレドという名前はスペインにある街の名前が由来で、世界遺産にも登録されている美しい場所です。
イスラム文化が彩る街並みが特徴で、さまざまな建築様式の建物が集まって街全体が造られています。
ペリカン社のトレドは、そんなスペイン・トレドに伝わる工芸技術である彫金が施された万年筆です。
金属などの材料の上に凹凸を作り模様を描くスペイン様式の工芸技術で、職人の手作りでボディが描かれます。
トレドの製造には高度な技術が必要なため、ペリカン社の中でもハイエンドな高級モデルとなっています。
トレドM910 レッド
元々トレドは1931年に最初の1本が登場しました。
その人気が非常に高く、のちにブラック/シルバーのモデルが1992年より7年間製造されました。
その後、2007年のワンスポット限定品としてトレドM910レッドが限定生産されたという歴史があります。
このトレドM910 レッドはなんといっても真っ赤なキャップがとても印象的なデザインで、彫金による模様が施されたシルバーとのコントラストが非常に美しい万年筆です。
シルバー部分は芸術性の高い凹凸で大きなペリカンの模様が描かれています。この高品質な凹凸はなんと一本一本手彫りで彫金されています。
彫金する職人の高い技術力が必要なため、1ヶ月に最大でも200本しか製造できないと言われています。
まさにスペインの伝統工芸とドイツの歴史ある万年筆技術が組み合わさった限定モデルです。
トレドM910レッドは筆記時全長約163mm、重さ約40gとしっかりとした重量感の万年筆です。
ペン先は18金のペン先で、天冠にはペリカン万年筆を象徴するペリカンのロゴがしっかりと刻まれています。
トレドM910レッドのロゴにはペリカンの雛が1羽描かれています。
このロゴマークの雛の数は製造年数によって変わっており、ペリカン社の歴史を感じることができる貴重なマークです。( 過去の「PelikanスーべレーンM600マリンブルー、M800ブルー・オ・ブルー」買取記事 参照)
そんな大変貴重な限定万年筆、ペリカンのハイエンドモデル「トレドM910レッド」を買取させていただきました。ありがとうございました。
(担当:板倉)