【中古買取】買取価格が思ったよりも低い時に使える交渉のコツ【高額査定】
どうも皆さん、こんにちは。
こちら、査定デスクです。
今回は「万年筆の買取」の枠にとらわれない、「買取全般」に関するお話をしていきます。
題して「中古買取に使える上手な査定額交渉術」です。
上手な買取の交渉術の他に、やりがちなダメ交渉術もお伝えしますね。
では、御用とお急ぎでない方はどうぞお立ち会い。
目次
買取価格が思ったよりも低かった場合は……査定額の交渉ができる!
自慢のバッグや時計を中古買取の査定に出した時に、思ったよりも査定額が低かった!なんて経験はありませんか?
もちろん、新品価格や新品の8割で買い取られるわけはないですが、それでも、もう少し高いと思っていた、なんてことはありますよね。
そんなときは恐れることなく、買取店と価格の交渉を行ってみましょう。
しかし、ここについても注意が必要。ただ闇雲に交渉をするだけでは思ったように買取額は向上しません。ちょっとしたコツがあるんです。
大事なのは事前準備、複数見積
まず、そもそもとして事前に複数の会社に見積もりをしておく、ということが重要です。
これは何故重要なのかというと、今回の買取額が平均額より高いのか、低いのか、これを見極めるのに必要なんですね。
自分の考えている買取価格が現在の相場とどれだけ離れているのか、あるいは、もっと高く売れるのか、そこを知るために複数の会社に買取価格を事前に見積もってもらうというのは大事な工程だったりします。
やりがちな逆効果交渉術
買取中止の素振りを見せる
「こんなに安いんなら買取をやめてやる!」
と、買取価格が安いことをみて「ここには売らないよ」という選択肢を取ることができます。
おそらく、この対応を見せて店舗側が「ああ、お客様お待ち下さい。それでしたら○○円ではいかがですか?」と、価格を上げることを期待しているのかもしれません。
しかしながら、実はこれ、全くの無意味。多くの買取店は同様の対応をされた場合、
「かしこまりました、またのご利用をお待ちしております」で終わってしまうのです。
こういった交渉のテーブルから降りるという手法は、相手が「交渉させてもらわないと困る」という状況でないと使えないんですよね。ある程度大量の買取品を持っていたり、相手にとって「絶対に逃げられたくない」という買取状況でないと使えない手法なのでこれはなかなか難しい方法です。
感情に訴える(怒ったり泣いたり、笑ったり)
「なんでこんなに安いんだ!ふざけるな!」
「こんなに安いなんて聞いていないわ、ひどい!」
「はっはっは、笑っちゃうな。こんなに安いわけがないじゃないか。」
嘘だと思うでしょう? こんなふうに仰るお客様は実際にいらっしゃいます。
これに対して、買取店が返す言葉は一つです。
「当店のサービスではお客様にご満足いただけないようですので、
申し訳ございませんが商品はお返しいたします。」
買取の場はビジネスの場でもありますから、感情で訴えられた場合に価格が変わるということは、ほぼありません。
販売時の高い価格を見せる
「見てみろ、この商品はこの価格で売られているんだぞ」
「○○万円で買った商品が、こんなに安いわけがないだろう」
高額で入手した商品、現在高額取引される商品、買取価格が高くなるものと期待されるお気持ちもわかります。
しかし、販売時の価格を交渉材料として持ってくるのは非常に難しいです。
例えば、過去の販売額で最も高い価格の実例を持ってきたとしましょう。しかしそれが100件中の1件であったとしたら?
店舗側は残りの99件も含めた平均額を見て、おそらくどのぐらいの価格帯で売れるのかを判断します。
「こんな価格で売れるんだぞ!」と言っても、なかなか動いてはもらえないところなんですよね。
以上3点がやってはいけない、逆効果な交渉術でした。以降は皆さんにも使いやすい、交渉の考え方や手法をお伝えいたします。
交渉の基本は相手にメリットを感じさせる。
例えば、ネットショップを開いている時に「送料を無料にしろ」と言われたら対応するでしょうか?
単純に送料をタダにするだけだったら、自分たちの利益が減ってしまいますよね?もう何年も売れていない。置いておくだけでスペースの邪魔になっている商品だったらそんなこともあるかもしれません。しかし、送料を無料にするだけで、月の売上が二倍になるのなら?
これは極端な例ですが、砕いてみると単純な話です。相手に何かを求めるときには、自分の利益だけでなく、相手にも何かメリットを感じさせる提案をすることが交渉成立の近道なのだということが伝われば幸いです。
では、具体的にどのような提案が買取店にはメリットに映るのか、そのあたりを含めて記載していきます。
他に商品があることを匂わせる
「実はこの商品の他にも○○や○○という商品もある。今回の買取結果にいくらか色を付けてもらえれば、次回以降もお願いしたい。」
このような交渉方法は非常に有効です。
今回の査定品をいつもより高く買い取れば、次回以降も商品を売ってくれるとあれば、買取店としてはなんとしても逃したくない状況になります。
ただ、ここで重要なのは実際に商品があるという証拠を見せること。例えば、家に商品を並べた写真を用意しておくなどですね。
持ち込み型の店舗であれば、その持ち込み回数を多くするほどお得になる可能性があります。逆に宅配買取の場合は回数を多くしてしまうと、その分送料がかかるので逆効果なこともありますから、そこは注意が必要です。
他店の見積額を伝える
「○○屋さんだと、見積もりではいくらだった。〇〇円なら買取をお願いしたい。」
今度はまた別の切り口。他店の見積額を伝えるという方法です。つまり、これは情報を交渉材料として使うということですね。
買取店にとってどの商品をいくら位で買っているのかというのは、なるべく秘匿にしたい情報です。
例えば、あるお店で1,000円で商品を買い取りしていたとしたら、その隣で1,100円で買取をすればお客様はこちらへ買取を依頼してきてくれます。それはその逆もまた然り。
ですから、基本的に他店の買取額の情報というのは有益なものなのです。
この時に気をつけたいのは、具体的な店舗名を伝えること。
「よそだといくらだった」という話では「高くしてもらうために言っているだけでは?」と信用してもらえないですからね。
現在の平均販売価格から交渉
こちらは、先程の逆効果な交渉術と似ているようで、実は全く異なるものです。それは販売時の平均額をベースに交渉をするという手段です。
例えば、単純に過去の一番高い値段を引っ張ってきて「これは〇〇円で売れたことがあるぞ!」といっても、「それはたまたま、その価格で売れたというだけで今回はそうじゃないかもしれないじゃないですか」と一蹴されてしまいます。
しかし「この商品は過去三ヶ月で○○円で売れていて、徐々に価格も上がっている。よかったら千円だけ上乗せしてくれないか?」という話になればどうでしょう? 先程よりもだいぶ交渉に乗りやすい話に聞こえませんか?
そしてこの場合、更にポイントが高いのは具体的にいくら上げてほしいのかを明記すること。際限が見えないままただ「上げてくれ」というよりも「○○円上げてほしい」と伝えてくれたほうが相手からすると交渉に乗りやすいですからね。
大切なことは自分だけでなく、お互いのメリットを重視すること
いかがでしたでしょうか。ここまで書くと人によっては「なんだい、結局店のほうが得したいだけなんじゃないの?」と感じるかもしれません。
しかし、重要なのは交渉というものは自分と相手のメリット・デメリットを考えて動かなければ上手に運ぶはずがないということです。
子供が単に「このお菓子ほしい!買って~~~!」と駄々をこねるよりも、「このお菓子を買ってくれたら、今度のテスト勉強を頑張る!」といったほうが、じゃあ買ってあげようかなとなるでしょう?
単純に価格という名のお菓子を求めるだけでなく、自分からは相手に何ができるか。そこを考えるのが交渉を上手に運ぶポイントなのです。
では、今回はここまで。
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