万年筆買取専門店が答えます。「だいたいの買取価格教えて!」電話でそれを聞くのは危険かもしれません。
どうも皆さん、こんにちは。こちら、査定デスクです。
今回は、お電話等でよくあるご質問。
「○○の万年筆持ってるんですけど、大体の買取価格、教えてくれません?」
っていうこれ。
これについて、ちょっとお答えしていこうかなと思います。
みなさんね、何気なく尋ねていらっしゃると思うんですよ。
やっぱり相場なんてわからないし、どれぐらいなのか知りたいなぁってことで。
しかしそれ、あまり何も考えないで言ってしまうと思わぬ損をしてしまうかも……。
ということで、御用とお急ぎでない方はお立会い。
目次
「だいたい」なんて、わからない!
ぶっちゃけていってしまうと、ここに帰結します。
はっきり言ってしまうと、「だいたい」ってのはわからないんですよね。
一口に万年筆といっても、それは千差万別です。
一本500円程度で手に入るものもあれば、一本数万円もするものもある。そんな中で、詳しい情報もなしに「大体○○円くらいです」とは言えないんですね。
と言うと、こんな声があがってきそうですね。
「いやいや、正確な見積もりを出せって言ってんじゃないよ」
「今までの買取でざっくり平均くらいはとれるでしょ?」
「万年筆を売るってどのくらいの価格になるのか知りたいってそれだけなのよ」
「そんな難しいこと聞いてるんじゃないんだって」
と、こんなふうに。
これに対して言わせていただければ、「そんな簡単な話じゃないんですよ」ということなんです。
例えて言うなら、車。ホンダにしましょうか。
ホンダの車といっても、いろいろなものがありますよね?2人乗りのスポーツカーなのか、4人乗りのファミリーカーなのか。
これを中古で売るときってたいてい「なんていう車種ですか?」って聞かれますよね?
これはなぜ聞かれるかというと、「ホンダの車」だけじゃ判断材料が少なすぎるのが原因なんです。
はっきりと車の種類がわからない場合には「新車で買いましたか?」とか「色はなんですか?」「どんなフォルムですか」と、
これらの質問をしておおよその車種を判明させてから、相場価格ってようやく答えられるんですよ。
しかし、万年筆はどうでしょう? 色は? はい黒ですね。メーカーは? わからないですか、そうですか。ペン先に、18Kと書かれている。ははあ、なるほどなるほど。20年ぐらい前に購入されたと……。
こういった情報をもとに割り出される万年筆の種類は……100種類前後。実際にはもっと多い場合だってあります。
これら一つ一つが相場価格は全く違いますし、1本数万円の商品もあれば、1本千円にしかならない商品もある。
もちろん、それらをまとめて機械的に平均値を出すことはできます。
しかし、仮に「平均1万円くらいですねー」と私達が答えて、実際に送られた商品は、1本千円くらいの商品だった。
このときの差額。実に9千円です。9千円も違う価格を、責任持ってお伝えできるかと言うと、そんなことはないですよね?
しかし、これを平気でやる業者というのは世の中にはいるんです。
アバウトな情報でざっくり査定額を伝えるお店は危ない
先程のように、万年筆は情報をかなり詳しく聞かないと大体の価格って出せないんですよ。本来は。
しかしこれ、調べるのにはかなりの情報を操作する技術が必要になります。
おそらくではございますが、電話で「大体の価格を教えて~!」って聞いてくるお客様は、そういった調査が苦手ではないかと思います。あるいはお時間が取れないとか。
で、そこを利用されます。
「はっはーん。この客、電話で聞いてきたってことは、きっとパソコンでの調べ物とか苦手だな?」
「よし、ここはちょっと高めの値段をつけて送ってもらうだろ」
「実際に届いたあとは、適当に理由つけて安く買い叩いてやるぜ、しめしめ……」
と、こんな具合にまずは送らせて、実際に買い取る値段は安くしてしまうというパターンがあります。
で、それじゃあ納得できないから返してくれって反論すると「こっちも仕事でやってるから、送料分取れないと怒られる」とか、
「それなら送り返すけど、こっちに送ってきた分と返送する分の送料は負担してくれよ」と、なんやかんやと理由をつけて料金がかかる方に持っていき、
最終的にはお金がかかるのは嫌だからと、安い値段で買い叩かれてしまうんです。
ですから、改めていいますと安易に高値を電話で伝えるお店は信用ならないということです。
状態は細かく具体的に伝えるべし。
と、ここまで伝えたとおり、自分の身を守るためにも、細かな情報はまとめておくべきなのです。
一応、
◯メーカー
◯筆記具の種類(万年筆なのかボールペンなのか)
◯ペン先の種類
◯どれぐらい使用しているのか
◯どんなふうに保管していたのか。
と、このあたりをまとめておくと安心でしょう。
もし、万年筆のメーカーがわからない!という人には、こういったショップさんのページを見ると参考になるかもしれません。
最も手っ取り早いのは、やはり写真のデータを見てもらうこと
「いや、そうはいってもわからんのじゃ! だから電話しとんのじゃ!」
という人もいらっしゃるでしょう。
そんな人にはね、いっそのこと写真データを送ってしまうのが簡単です。
今は便利な世の中になりましたから、スマホで万年筆をパチャリして、ラインで送るだけでわかってしまいます。
あ、ちなみに当店もラインをやっておりますので、ぜひともご利用してみてください。
それでは、今日はここまで!
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